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緩和ケアをより分かりやすく説明する
『市民に向けた緩和ケアの説明文』を新たに決定!

特定非営利活動法人日本緩和医療学会は、医療従事者が患者・家族に説明する際、あるいはメディアや民間企業が緩和ケアについて説明する際に、WHOの定義を分かりやすく、短い言葉として使用できるような新たな説明文の作成を企画し、このたび下記の説明文に決定いたしました。

【新しい説明文】

緩和ケアとは、重い病を抱える患者やその家族一人一人の身体や心などの様々なつらさをやわらげ、より豊かな人生を送ることができるように支えていくケア

これまでの緩和ケアの説明は、WHOによる定義(※1)をもとに、それぞれが独自の表現で説明してきたため、必ずしも統一された説明にはなっていませんでした。そのため、市民にとっては聞くたびに様々な言葉で表現されるため、緩和ケアを正しく認識することが困難となっています。

日本緩和医療学会では、医療従事者や関連団体(関連学会や職能団体等)へ、緩和ケアについて説明をする際には、この説明文を用いるように呼びかけていきます。関係者が緩和ケアについて統一された説明をすることで、市民の緩和ケアの正しい理解を促進していくことが期待されます。

※1)世界保健機関(WHO)の緩和ケアの定義(2002年)

緩和ケアとは、生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、痛みやその他の身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな問題を早期に発見し、的確なアセスメントと対処を行うことによって、苦しみを予防し、和らげることで、QOLを改善するアプローチである。

【 作成手法 】

当学会員のみではなく、市民、患者・家族、医療従事者、緩和ケア普及啓発事業関連学会・研究会(※2)等から、広く意見を募集し、決定しました。

  • 平成25年5月22日~6月3日:
    日本緩和医療学会代議員より意見募集
  • 平成25年7月8日~7月26日:
    公式HP「緩和ケア.net」上で、市民、患者・家族、医療従事者、緩和ケア普及啓発事業関連学会・研究会、当学会会員等から広く意見を募集。いただいた意見を元に「緩和ケア」の説明文として4案を作成。
  • 平成25年12月9日~12月20日:
    4案の中から最も適した説明文について当学会会員による投票を行い、最も投票数の多かった説明文に決定。
※2)緩和ケア普及啓発事業関連学会・研究会とは、
   日本緩和医療学会が設置している「緩和ケア普及啓発事業関係団体協議会」に参加している以下の団体です。

  日本がん看護学会、日本癌治療学会、日本緩和医療学会、日本緩和医療薬学会、
  日本サイコオンコロジー学会、日本死の臨床研究会、日本放射線腫瘍学会、日本ホスピス緩和ケア協会、
  日本ホスピス在宅ケア研究会、日本ペインクリニック学会、日本麻酔科学会、日本臨床腫瘍学会

【 新たな説明文を用いた取り組み 】

  • 平成26年3月:
    新しい説明文を使用した「患者向けのリーフレット」及び「医師向けの緩和ケア普及啓発に関する手引書」を作成。全国のがん診療連携拠点病院等、がん診療を行っている医療機関へ配布。
  • 平成26年4月:
    日本緩和医療学会 緩和ケア普及啓発事業公式サイト「緩和ケア.net」より、同資料のダウンロード配信開始。

患者向けのリーフレット+手引書○患者向けのリーフレット「がんとわかったときからはじまる緩和ケア」
 ☞http://www.kanwacare.net/formedical/materials/leaflet.php

○医師向けの緩和ケア普及啓発に関する手引書
 「『がんと診断された時からの緩和ケア』とは」
 ☞http://www.kanwacare.net/formedical/materials/manual.php

【 本説明文のご活用のお願い 】

本説明文についての詳細は、「プレスリリース本文」をご高覧ください。
作成の主旨・経緯を何卒ご理解いただき、医療従事者の方々には、患者やご家族を含めた市民の方々へ緩和ケアを説明する際は、積極的に本説明文をご使用くださいますよう、ご協力のほどお願い申し上げます。

<本説明文に関するお問合せ先>

 特定非営利活動法人 日本緩和医療学会事務局
 〒550-0001 大阪府大阪市西区土佐堀1-4-8 日栄ビル603号室
 TEL:06-6479-1031 / FAX:06-6479-1032
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