皆さんに知っていただきたい「緩和ケア」
がんになると、さまざまな苦痛(痛み、吐き気、倦怠感、食欲不振、腹部のはりなど)が出現しますが、多くの患者さんは症状を我慢して、がんの治療だけを行おうとします。患者さんは、「痛みのことで医師を煩わせて治療が遅れるようなことがあってはならない」とか「痛みを取ってもがんが良くなるわけではないから、我慢できるなら我慢しよう」と考える傾向があります。これまで、医師たちも治療に専念するあまり、痛みを緩和することに目が向いていなかったので、日本では「緩和ケア(痛みなどの苦痛を緩和するための医療とケア)」の普及が外国に比べて遅れてしまいました。 緩和ケアは、がんの治療を阻害するどころか、むしろ、より快適な状態で治療を受けることができるので、実は生存期間も長くなるということをご存じでしょうか。また、医療用麻薬はいろいろな工夫がされており、慢性的な痛みをもった患者さんでは特殊な脳内物質の働きがあって、中毒にはならないことがわかっています。 安心して国民の皆さんに緩和ケアを受けていただくために、私たちは、オレンジの風船を目印にして、緩和ケアの正しい知識を広める「オレンジバルーンプロジェクト」を立ち上げることにしました。
オレンジバルーンには次のような思いが込められています。
● 暖かい色であるオレンジには、すべての苦痛症状をほんわりとやわらげたいという思いが込められています。
● バルーンに描いた顔には、緩和ケアにより、バルーンに描かれたような表情に患者さんと一緒になりたいという思いが込められています。
● メッセージには、緩和ケアががんの治療を支える「もう一つの大切な医療」であることを、正しく理解してもらいたいという思いがこめられています。
オレンジバルーンプロジェクトでは、以下のようなことを行っていきます(平成19年度)。
● ポスターによって緩和ケアのイメージを改善していきます
● 映像によって緩和ケアのイメージを改善していきます
● 緩和ケア推進運動そのものを広くアピールしていきます
緩和ケアを日本の隅々まで広げて、国民が安心してがん治療や緩和ケアを受けられるように、国や専門家が努力していることを知っていただくべく努力します。
● Webサイトからの情報発信によって資料へのアクセスを可能にします





